業種:産業廃棄物処理 組織診断(従業員意識調査)事例インタビュー 株式会社NRS 経営者 様 http://www.nrs-inc.co.jp/ |
●組織診断をお受けになったきかっけをお聞かせください
あまり活発に意見・アイディアが出る風土がなく、
みんなが遠慮しているのを感じていました。
問いかけを増やしたり、自主性に任せたりしましたが、
レスポンスは変わらず薄く、根本的な見直しが必要だと感じたのがきっかけです。
そんな状況でも、社員の「この会社で生きていこう!」
という気持ちだけはなぜか伝わっていたので、
自力で成し遂げるには、道のりがほど遠く感じました。
そして、楽しい道のりだと感じられませんでした。
自社で力んでいた気持ちから、ふと「社外の方の力を借りてみたい!」
と他力の恩恵にあずかりたい気持ちへと変化していきました。
疲れたのでしょうね。
そんな時、コンサルをされている方の企業研修を導入しました。
その方より「現状を把握するために一度、グッドマネジメント総合研究所社の組織診断を受けてみないか」
と提案を受けました。はじめはドキリとしました。
経営者からすれば、会社の通知表をもらうようなもので、正直怖くて見たくないと思いましたが、
その見たくないところに、突破口がある気がしたこと。
そして、何より改善したい!みんなで笑顔で生きていきたい!
という気持ちの方が大きく、勇気を出して受けてみようというのが
初回の診断を受けたきっかけでした。
●はじめて結果を知ったご感想
一回目に初めて結果を知った時は、「お!結構良いな!」という感想でした。
もっと低い点数を予想していたのですが、
結果を見ることで、私たちがあまりにも恐れすぎていたんだなと、
現実を見ることから逃げようとしていたんだなと、蓋を開けてみてわかりました。
自分たちが思っているほど悪くないというのが出発点だったので、
本当に勇気が湧きました。
実は社員も私たちも問題点と思うところが全く一緒だったということがわかり、
これはもうやるしかないと、向き合う力に変わりました。
●診断結果から見えてきた課題
会社として向かう将来的なスパンや中期的な目標など、
こうありたいというのは決まっていたし、
確実に社員の中にもインストールしてもらっていました。
しかし、当社がどのような役割を持ち社会に貢献しているか、
その目的と意図の周知徹底が、こちら側の創意工夫の欠如、
視野の狭さにより浸透しきれていませんでした。
そのために社員の仕事への楽しみ、満足感、達成感が不足し、
自ら進むという気持ちにまでなりきれていないという課題がみえてきました。
●課題に対する施策
向上心が高いメンバーだと感じられるだけに、
会社の一体感、モチベーション維持の必要性を感じました。
そこで、他部署との情報共有、意見相談が簡単にできるような環境づくりをめざし、
それぞれの施策をスタートさせました。
まずは社長より「会社の使命をみんなで決め直そう!みんなで納得のいく会社目標にしよう!」
という提案をもらい、企業研修の方よりブレストの方法などを指導いただきながら、
会社の使命を社員みんなで決めました。
次に、その使命に対するクレドもみんなで決めました。
今でもクレドMTGを部署ごとに週単位で取り組んでいます。
企業研修では、参加するリーダーがfacebookを利用し、
朝は「今日の宣言」、夜は「今日の振り返り」を投稿。
それに対しみんながフィードバックを行いました。
また、研修にサブリーダーも参加させることで、
研修の温度を各部署にひとりでも多く伝えられるようにしました。
このfacebookと企業研修の施策によって、
リーダーの視座は一気に上がったと思います。
感謝をあえて言葉にして伝えるきっかけを作ろうということで、
月に一度「星の授与」を実施しました。
拠点が離れている部署同士が一斉に、一番感謝・賞賛・エールを贈りたい人を各自選び、
最も票が集まった人に「星の授与」をするというものです。
また、欠点ではなく長所をみていく癖付けをするため、
毎日の全体朝礼で、ペアを代えながら互いに10秒ずつ褒め合う
「褒めミーティング」も行いました。
モチベーション維持としては、
チャットツールを活用した「NRS喜びシェアグループ」をスタート。
営業の新規獲得者は、成約後すぐにそのチャットグループへ投稿をします。
すると、即座に同僚や上司・他部署のメンバーが称賛します。
もちろん帰社後も拍手で出迎えます。
以前は営業に直接関わる部署にしか届いていなかった喜びが
他部署にもシェアできることで、自分たちの成果を分かち合う風土ができ、
全体でやる気が向上しました。
営業にとっては契約をとって当たり前ではないこと、
他部署にとっては契約をとって来てくれてこそ、
自分の仕事が存在することを日々、感じることができます。
また「よっしゃ、営業がとって来てくれた仕事がそろそろ始まるから、また忙しくなるぞ!」
と業務量の予測も立てることができます。
経営者の立場として、彼らに自信を持たせる励ましと気持ちの理解、
社員同士が高め合うためのサポート、そういう意味での追い詰め感を持ち取り組みました。
●定期的な診断で得た結果
取り組みの相乗効果により、経営者含め個々で頑張っていた各部署の
コミュニケーションが密になり、めざした一体感が生まれてきたと感じます。
現場では他部署同士がタッグを組むようになったことで、
お客様に一歩踏み込んだサービスを提供できるようになり、
お喜びの声を格段にいただけるようになりました。
社内では、パートの方から社員になりたいとの申し出があったり、
女性社員から「相談しやすい、働きやすい、楽しい」
といった声もよく聞かれるようになりました。
リーダーたちに関しては、目標・行動が可視化したため、
経営者層は、リーダーとの方向性のズレが少なくなってきており、
信頼と安心感が増してきました。
仕事に本気になる照れがなくなり、
業界のオンリーワンになるという使命へ気持ちが向かい始め、
言葉にエネルギーを持つほどに高まってきています。
こうして各リーダーの視座が上がってきたことで、
社長が立てる目標にみんながついて行くではなく、
リーダーそれぞれが引っ張っていく雰囲気を感じられるようになりました。
●1年後の組織診断はどんな結果が理想ですか?
今は、NRSとして向かいたい方向性・使命という流れが、大きな渦を描いていて、
各部署もそれと同じ向きで小さな渦を描いて回っている状態です。
その小さな渦が、徐々に周りを巻き込んでいく大きな渦となり、
力強い一体感をもって、進化していくはずです。
●組織診断を受けたご感想
まずは、社員よりも、私たち経営者に大きな効果をもたらしてくれました。
経営者の立場上、問題を有耶無耶にしようと思えばできます。
だけれど組織診断では得意・不得意に関わらず、
全カテゴリーを網羅した結果が得られる事で、
自分たちが逃げてきた問題が会社全体の弱みとして数値化され、
向き合わざるを得ない爽快な覚悟を決めてもらえました。
また当社では当たり前のことが、平均値より上だという結果を得て、
我が社の誇り、強みであると知り、称え合うことで
より一層の進化を遂げることができました。
本当に受けて良かったと思います。
●組織診断をまだ受けられていない企業様へ
経営者の立場というのは、数字上の利益を褒めていただけることはあっても、
会社の中身やその成長を褒めてもらえる機会は本当にありません。
診断後にフォローをいただけることで、
第三者の方たちと会社の中身の喜びをシェアできる、
これは他の経営者さんもとても望まれていることだと思います。
低い数字の中でも「この評価は実は、素晴らしいことなんですよ!」と褒めてもらえたり、
ついつい点数的に低く見てしまうところでも見方を変えてくれ、その伸ばし方を教えてくれる。
それは会社の強みが見つかるきっかけになります。
まずは駄目なところ探しをするつもりで受けるのではなく、
ひとつでも強みを、光のきっかけをみつけていただきたい
というのがお勧めしたいところです。
社名 | 株式会社NRS |
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本社所在地 | 福岡県北九州市若松区響町1-79-1 |
設立年月 | 2008年3月 |
事業内容 | 1.産業廃棄物収集運搬業 2.産業廃棄物処理業 3.解体工事業 |
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