組織の「真」の課題と問題を見つけて改善 | グッドマネジメント総合研究所

『組織診断』は年に一度の恒例行事!

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業種:小売業
組織診断(従業員意識調査)事例インタビュー

株式会社プリマベーラ
代表取締役 吉川充秀 様
http://team-prima.jp/

●組織診断をお受けになったきかっけをお聞かせください

もともと社内で風土調査表という社員の満足度調査を2005年からずっと続けていました。今年で13回目になります。

その風土調査表の結果を見て、「ここの点数が低いね」「ここの点数が下がってるね」「だからこう手を打とうか」と、改善を毎回行っています。風土調査を通してチームの中にも問題が出て来るので、例えば店舗で店長と部下とがうまくいってないとか、その課題に基いて施策を進めています。 だから、そもそも社員満足度アンケートの重要性は凄くよく分かっていたんです。

そんな中、グッドマネジメント総合研究所(当時:Chatwork Academy 株式会社)の組織診断に出会って、風土調査表では取れない指標があったので導入を決定しました。 具体的には、風土調査表では、会社全体の結果や店舗ごとの結果は分かるのですが、事業部や業態ごとの結果が分からなかったので、その指標が取れることと、他社平均との比較が出来ることが組織診断を導入する決め手になりました。 現在も、風土調査表と組織診断を並行して実施しています。

 ●社内の反応はいかがでしたか?

特に最初は苦い反応がありました!

リリース当初のアンケートの質問文章が英語を日本語に訳したような文章になっていて、答えるのに現場スタッフが困っていました。いくつか「不自然な質問だな〜」という印象がありました。 2年目、3年目には改善されていて、今では問題なく受けられている状況です。

あとは、問題数が多いので回答に30分ぐらいはかかっていますね。社員、アルバイトを入れると320名なので現場では「大変だなぁ」という印象はありました。 しかし毎回受けているうちに現在は、「診断の時期が来たな〜」という感じでスタッフはパソコンを使って時間を見つけて受けてくれています。

●組織診断の結果を見てどう思われましたか?

業態ごとで問題が違うので、それが分かることが一番良いですね。 今までは、風土調査表に基いて、「本とDVDの事業はこういう課題がある」「リサイクル・古着・貴金属はこういう課題がある」と、比較的広い範囲での課題でしたが、業態ごとに結果が取れることによってピンポイントで施策が打てるのでとても良いです。

施策はいくつも出来ないので、一個だけを実施するようにしています。それが一番良いと思っています。 具体的な例としては、インターネットで古着出品している業態で、職場環境の点数がものすごく低かったんです。今までは埋もれてて分からなかったのですが、この業態だけが悪かったのでスタッフにヒアリングをしてみると、「何日かに一度排水溝からの異臭が凄く、何度言っても全然改善されないんですけど」とか「Evernoteにお客様情報を入れているのですが、データが重くなって動きが悪い」という問題が発覚し、それで点数が下がっていたことが分かったんです。この問題は打ち手が明確なのですぐ改善しました。

ちょうど1年前に社員と現場と本部のコミュニケーション、信頼関係が落ちているという結果が出て、グッドマネジメント総合研究所のフィードバックで「吉川社長そろそろ一人では見きれない人数になってますよね。組織文化委員を作ってみてはどうですか?」と提案をいただいて、その頃からずっと組織文化委員が活躍してくれています。

最近はネーミングを変えてやっています。『みんなの声で良い会社を作ろう委員会』略して『みん声』と言うのですが、当初は2名、現在は7名に増えました。何か部下に問題が起きた時に、直属の上司には言えないけど、飛び越えてその上の上司にはもっと言えないという状況を回避することが出来るようになりました。問題が起きた時に、みん声委員に声がかかり、話を聞いてあげて穏便に解決することが出来ています。 みん声のメンバーは、自薦他薦を問わず“話しかけやすい人”が適任です。自店舗だけじゃなく、他の店舗からも声かけられやすい人とか、やたら情報がその人に集まるとか、そういう人が実際に居て、まさに適任ですね。 男性女性どちらもですし、最近は正社員だけじゃなく、アルバイトの声も吸い上げられるように準社員にも入ってもらっています。

●組織診断を受ける前と受けた後とどう意識が変わりましたか?

具体的な打ち手が凄く増えましたよ。

風土調査の場合は事業部で1個か2個の大きな施策をやっていたのですが、「福利厚生の点数が下がっているから今年から凄いのやるよ、バーン!!!」みたいな。大きめの施策を行うことによって大幅に点数が上がったりというふうに。

それが、グッドマネジメント総合研究所の組織診断を入れることによって、業態別12ヶ所でそれぞれに施策を打つことが出来るようになりました。 ただ、今回は全体的な満足度の数値が落ちていましたね。 恐らく理由として、ここ2年〜3年で『言える化』という取り組みを進めているのですが、何でも言って良いんだよという取り組みなんです。この取り組みを進めると劇的に社員満足度の数値が落ちる傾向にあるとプロの先生に聞いたことがあったので、60〜70名集まる店長会議で目を伏せてもらって問いかけたんです。

「今回社員満足度が激落ちしたけど、見える化推進する前は、吉川社長や社員さんに気遣ってちょっと甘めに点数をつけてあげよっかなって思ってたけど、今回は真面目につけた人どのぐらいいる?」って。そうすると全員手を上げたんです(笑) それでね、思ったんです。良い会社になってきてるなって。言えないことが一番ダメなことだから、これで良いんです。ここから次の結果が上がれば良いんです。

●組織診断をまだ受けられていない企業に対してメッセージをお願い致します。

早く受けたほうが良いですね。

現実を見ないといけないじゃないですか。健康診断とか人間ドッグを受けて自分の体を客観的に見ることで「あ、ここが良いんだ」「悪いんだ」ということが分かるので、それと全く同じですね。

それが無い状態で色んな方針を出してもズレますよね。1年に一度は受けられたほうが良いなと思いますね。

社名 株式会社プリマベーラ
本社所在地 群馬県太田市西本町57-4
代表取締役 吉川 充秀
設立年月 2000年7月25日
事業内容 小売業(古本、DVD、古着、貴金属のリサイクルショップ運営)

 

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